ぷれいふるピアノ&音楽療法スタジオ(以下、ぷれいふる)は、茨城県つくば市にある音楽教室です。
すべての生徒さんがそれぞれの個性、特性、目標、希望などに沿って「ピアノ」「音楽療法」「音楽プロジェクト」のレッスンを選択し組み合わせることができます。
生徒さんや保護者の方の要望に沿って、スタッフと話し合いながら、それぞれの活動をレッスンにどのように組み込んでいくかを決めて行きます。
以下では、「ピアノ」「音楽療法」について、それぞれについてくわしくお伝えして行きます。
ピアノ
ピアノを習うことで得られるメリットはたくさんありますが、ここでは代表的な2つをご紹介したいと思います。
ひとつめは「脳の発達を促す」こと
ふたつめは「非認知能力の向上」についてです。
①脳の発達を促す
近年ピアノを習うと「脳に良い」ということが科学的にわかってきました。
脳に良いと言われる理由は、ひとことで言えば「脳のあらゆる部位を使うから」です。
次の図をご覧ください。

ピアノを弾くということは同時にさまざまなことに意識を向けながら音を奏でることです。
そしてこの図のとおりピアノを弾く時には、大脳全般(前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉)と小脳が活発に動いていることが、近年脳科学の発展によりわかってきました。
また右脳と左脳の両方を使い、情報のやり取りが左右で活発に行われるため、子どもの頃のピアノの練習時間が長いほど右脳と左脳を結ぶ「脳梁」が発達しているとも言われています。
以上のことからもわかるように、ピアノは脳の発達を促すのに非常に適していると言えます。
②非認知能力の向上
非認知能力とは、IQのように数値では測ることができませんが、人が社会生活を送る上でとても大切な能力だと言われています。
世の中のシステムや価値観が大きく変化する今、時代の流れに適応しつつも自分らしく幸せに生きていくためには、ますます必要な能力になっていくでしょう。
ではどのように非認知能力を身につければ良いのでしょうか?
その方法のひとつとしてあげられるのが、ピアノをはじめとした楽器の習得であると言われています。
たとえば楽器の習得を通じて身につけることが期待できる非認知能力には以下のようなものがあります。
「自己肯定感」「自己調整力」「自己管理能力」「集中力」「計画性」「感受性」「コミュニケーション能力」「共感力」「聴く力」「表現力」「問題解決能力」「創造性」「粘り強さ」など。

どんな楽器でもはじめは音を鳴らして「音感」や「リズム感」を身につけるところから始まり、楽譜を読めるように「読譜力」を身につけて行きます。
これらは音楽に必要な能力の代表例ですが、これ以外にも楽器の習得には、上記したさまざまな力が必要となってきます。
まず練習を習慣化し、日々上達するために「計画性」「自己管理能力」「自己調整力」が必要です。
そして初めて見る楽譜を読みこなし、まとまった演奏に仕上げるために「集中力」、自分の音を「聴く力」、音色や強弱、フレーズの抑揚、または曲の世界観を奏でるための「表現力」「感受性」「創造性」など。
もちろんいつも順調に練習がはかどるとは限りません。その際には「問題解決能力」「粘り強さ」そしてきっと自分にはできるという「自己肯定感」も大切でしょう。
さらにその先、他者と一緒にアンサンブルなどができれば「共感力」「コミュニケーション能力」などの向上が期待できます。
はじめにお伝えした非認知能力の代表例のすべてが楽器習得のために重要な力なのです。
このようにピアノを習うことで、脳の発達と非認知能力の向上が期待できるということがお分かりいただけたかと思いますが、1番大切なことは、生徒さん自身がどれだけ意識をしながら練習をするかということです。
体の姿勢や腕、手指の使い方、どのようなイメージを持って音を発するか、など毎回の練習をひとつひとつていねいに意識しながら行うことで初めて、上記したような効果が期待できるようになります。
そこに意識を向けられるよう、指導するスタッフの力量がとても重要です。
生徒さんをしっかりと観察し、適切なタイミングで適切な言葉を伝えられるように、スタッフ自身も自分の経験のみに頼らず自己研鑽を続けて行きます。
音楽療法
ぷれいふるでは、日本音楽療法学会認定資格を持つ音楽療法士が、生徒さん一人一人に合わせた個別の音楽療法を行なっています。
たとえば
- 発達に凸凹があり、それを周囲に理解されず困っている
- 周囲の環境に敏感で生きづらさを感じている
- 勉強や部活、友達関係のストレスで心が苦しい
- 人とのコミュニケーション感覚の違いがあり、周囲になじめず困っている
など、日常でのお困りごとに対して音楽療法が役に立つかもしれません。
発達障がいなどの診断を受けている方※も、そうでない方も、音楽が好きな方であればどなたでもご利用いただけます。※障害手帳をお持ちの方でも自費サービスとなります。
音楽療法士がひとりひとりていねいにアセスメントを行い、ご本人の心身の状態や、発達の特性、音楽や音楽療法に期待することなどに寄り添いプランを作成しますので、お気軽にご相談ください。
さて音楽療法は、近年少しずつ一般的になって来ていますが、実際はどんなことをするのかわからないことが多いのではないでしょうか?
そこで以下では、音楽療法について詳しく説明するとともに、当スタジオが目指す音楽療法についてもお伝えしたいと思います。
音楽療法とは
音楽療法とは「音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」(日本音楽療法学会HPより)と定義されています。

簡単に説明してみます。
音楽を聴いたり歌ったり演奏したりすると、心拍数が上がったり、逆に落ち着いたり、またやる気が出たり、心がゆったりしたりなど、心や体にさまざまな刺激を感じます。(生理的・心理的働き)
また「音楽に国境はない」とよく言われるように、年齢や人種・性別を超えて、音楽は多くの人と一緒に共有することができます。(社会的働き)
そしてこのような働きをうまく利用して、それぞれの人の困っていることの改善や成長に向けて、意図的に計画を立てて音楽を使い、その計画が的外れなものでないかセッションを通じて観察し、チェックし、改善し、さらに良い計画を立てる、というサイクルを回していくと言うものが音楽療法です。
音楽療法と聞くと「優しい」「ふわふわ」したようなイメージがあるかもしれませんが、計画・準備の段階や振り返りの場では、できるだけ主観と客観のバランスをとりながら、なぜこのようなプログラムを作成したのか根拠を説明できるものでなければならないと言う姿勢が療法士には求められます。
当スタジオが目指す音楽療法について
ぷれいふるでは、誰もが気軽に音楽療法を受けられる環境を整え、子どもたちの心身の健康のサポート役を担える音楽教室を目指しています。
音楽療法の歴史は古く、古代エジプトや中世ヨーロッパなどで医療の一環や宗教の儀式などとして用いられてきましたが、学問として成立し始めたのは20世紀に入ってからで、日本で本格的に導入されたのは1980年以降、日本音楽療法学会が設立されたのも2001年と、比較的新しい分野の学問です。
ですので、音楽療法はまだまだ一般に普及しているとは言い難いようです。
現在のところ、医療、福祉の分野で主に心理療法や療育、またはリハビリとして行われていることが多く、心身に何らかの問題を抱え医療機関にかかったり、リハビリや療育施設に通っている人しかなかなか音楽療法と出会う機会がありません。
しかしながら、医療機関にかかるほどではないけれども生きづらさを感じている人や、日々のストレスでとても心が苦しい人、発達検査では診断がついていない、もしくは受けていないけれども学校や社会になじめず困っている人はたくさんいます。
このような方々が音楽療法を気軽に受けられるような環境を整え、音楽によって少しでも心が軽くなれるようなサポートを積極的に行っていくことがとても重要だと考えています。
また一方で、音楽を通じてよりポジティブな状況を作っていくことも可能です。
「ピアノ」の項目でもお伝えしたように、楽器を習得する過程では非認知能力という強みを身につけることが期待できます。
その過程で自分自身を成長させていく喜びを感じ、生活の質の向上や行動の変容など、Well-beingに重点を置いた音楽療法にも重要な役割があると考えています。
このように、これからの音楽療法は障がいや疾患のある・ないにかかわらず、すべての人に役立てる体制を整えることが重要ではないかと考え、当スタジオでは福祉制度とは関わりなく、誰でも通える習い事として音楽療法を取り入れました。
将来的にはすべての年齢層の人に役立てる体制を作って行きたいと考えてはいますが、まずは音楽に興味関心があり、当スタジオとご縁のあったすべての子どもたちへ全力でサポートをして行きます。
