Profile

榧場恭子かやば きょうこ
ピアノ講師・音楽療法士
茨城県つくば市みどりの在住 2児の母
東京音楽大学器楽学科ピアノ専攻卒業
日本音楽療法学会認定音楽療法士
訪問介護員2級養成研修課程(ヘルパー2級)
ピアノ指導歴延べ15年
福祉現場介護職員として延べ7年
(高齢者施設、障がい者・児 施設 等)
現在、ぷれいふる音楽室を運営する傍ら
つくば自立生活センターほにゃらスタッフとして勤務
Message ~ぷれいふるの原点~
「この子のままで大丈夫、わたしのままで大丈夫」
そんな風に思えない日も、自分を責めてしまう日も——
この言葉は、私自身が一番ほしかった言葉です。
そして、この言葉の大切さに気づく、ある原点がありました。
~音楽の世界で知った「評価される苦しみ」~
私は長い間、音楽の世界で「正しく弾けること」「上手になること」を無意識のうちに一番大切にしてしまっていました。
「まだまだ足りない」「もっと頑張らなければ」と、常に何かに追われるように音楽をしていた時期があります。
そんな私を変えてくれたのは、ある恩師の言葉でした。
「あなたはどう弾きたいの?」
正解ではなく、私自身の表現を認めてもらえた時
初めて音楽が「心から楽しいもの」に変わったのです。
~母親になって実感したプレッシャー~
その後、私自身が母親になり、子育てが始まりました。
そこで直面したのは、「ちゃんとしなければ」という目に見えないプレッシャーでした。
「ちゃんとしたお母さんでいなきゃ」
「子どものために、私が頑張らなきゃ」
そうやって自分を追い詰めている時ほど、
子どもとのコミュニケーションはうまくいきませんでした。
逆に、「この子と一緒にいられて、ただただ嬉しい」と私自身が力を抜いて笑えている時。
その安心感は、言葉にしなくても子どもに真っ直ぐ伝わっていく。
そのことを実感したのです。
~お母さんたちの孤独~
これまで福祉の現場やピアノ指導で、
私は「子どもたちに楽しい時間を過ごしてほしい」と、子どもたちのことばかりを見ていました。
でも、これまでたくさんのお母さんたちに出会う中で
お母さんたちがどれほど社会の物差しで評価され、孤独の中で自分を責めているかということに気づいたのです。
発達に特性のあるお子さんを育てる毎日の大変さを、私は「同じように経験した」とは言えません。
「わかります」と軽々しく言うこともできません。
でも、私自身が子育てや音楽の世界で「評価される息苦しさ」に苦しんだように、
他のお母さんたちもまた、周りの目で息苦しくなっている。
その痛みの本質なら、深く理解できると感じています。
~お母さんの安心感が、すべての土台~
「お母さんの『大丈夫』が守られたとき、初めて、お子さんの『ありのまま』が守られる」
お母さんが「評価の目」から解放され、「わたしのままで大丈夫」とホッと息を吐ける場所。
その土台があって初めて、子どもの「この子のままで大丈夫」が育まれる。
だからこそ、この音楽室は「評価しない・比べない」ことを何よりも大切にしています。
かつて私が「あなたはどう弾きたいの?」と受け入れてもらったように。
今度は私が、あなたとあなたのお子さんの「ありのままの音」に寄り添いたい。
そんな想いでこの音楽室を開いています。
